
大会開催概要
大会日程:2023年12月8日(金)ー 12月10日(日)
会場:東京工科大学 蒲田キャンパス
〒144-8535 東京都大田区西蒲田5丁目23−22
主催:環境芸術学会
共催:東京工科大学
〈大会組織〉
大会会長:高須賀昌志
実行委員長:酒百宏一
副実行委員長:酒井正
実行委員:小佐原孝幸、小松宏誠、伊藤英高、深澤健作、井藤雄一、高橋綾、奥田祥吾、菖蒲沢侑
大会事務局:
〒144-8534 東京都大田区西蒲田5-23-22
東京工科大学デザイン学部 工業デザイン専攻B研究室 酒井正
第24回「産業と芸術と人の関わり、大田区から未来へ」開催にあたって
2023年度第24回目となる大会は、東京都大田区にある東京工科大学蒲田キャンパスで開催いたします。
東京大田区は、「ものづくりのまち」として現在まで発展してきました。高度経済成長期には9000を超える数の中小規模の工場がひしめきあいながら日本の近代工業を支えた場所でもあります。現在工場数は半分以下にまで減りましたが、それでも高い技術力を持った職人や先端技術を取り入れた工場など時代とともに変化していくなかで金属部品等の加工技術力は衰えることなく、「ものづくりのまち」は現在も健在です。
しかし、以前あった工場跡には福祉施設やマンション、分譲住宅などが建ち、まちの環境も大きく様変わりしています。また、最近では若いアーティストやクリエイターも移り住み、独自のネットワークやこの環境を活かした文化的な取り組みも見られるようになりました。
このように大田区のまちの様相も時代とともに変化し、このまちから新しく生み出されるものも、こうした状況や環境と密接に関わっていると言えるのではないかと思います。
大会では、この大田区に根づいている「ものづくり」の現場をエクスカーションにより見学し、近年大田区で行われてきたアートプロジェクトなどを概観。そして現在大田区で活動しているクリエイターを招いて、まちと関わりながら表現や創造的な活動を行っていくことの意義、そしてこれからの環境と芸術の共存について会員の皆様と考える機会にしたいと思います。
大会実行委員長 酒百宏一

大会日程
2023年12月8日(金)
●エクスカーション
13:15 集合・受付 東京工科大学 3号館1階エントランス
13:30 出発 マテリアル→ムソー工業→KOCA 移動はジャンボタクシー
17:00 解散 京浜急行梅屋敷駅
(大田区役所 逢坂卓郎氏制作 作品見学オプション)
2023年12月9日(土)
●大会1日目 会場:東京工科大学蒲田キャンパス
10:00 開会式
10:20 口頭発表
16:40 作品発表 口頭プレゼンテーション
17:15 ポスター発表 口頭プレゼンテーション
18:15 懇親会
2024年12月10日(日)
●大会2日目 会場:東京工科大学蒲田キャンパス
9:15 総会
10:00 学会賞発表
10:10 学会賞受賞者講演会
学会大賞:坂村 健、学会賞:池村 明生、奨励賞:船山 哲郎
12:00 休憩
13:00 シンポジウム「産業と芸術と人の関わり、大田区から未来へ」
登壇者:酒百 宏一(東京工科大学教授)、荻野 裕子(大田区文化振興協会)、田中 裕人(ソシオミュゼ・デザイン株式会社)、小松 宏誠(武蔵野美術大学特任准教授)
16:00 閉会式 学生プレゼン賞表彰式
大会企画シンポジウム
●産業と芸術と人の関わり、大田区から未来へ
大田区は東京23区で最大の面積をもち、もっとも南に位置する。町工場が集積する日本を代表する「中小企業のまち」である。
繁華街・歓楽街の蒲田、池上本門寺や大森貝塚、洗足池などの名所・旧跡、空の玄関口である東京国際空港など多様な側面をみせる。
従来は準工業地域での住居と工場の関係が、近年の工場閉鎖などに伴うコミュ二ティの変化により、騒音や振動など新たな問題が生じるなど、高齢化が進むエリアなどもあり社会問題化している。こうした中で地域コミュニティの新たなあり方を模索する動きがある。
この20年弱の間に区内各所でアートプロジェクトが開催されるようになってきた。多くは観光客を誘致するような内容でなく、地元や近隣の住人が対象となる地元密着型イベントが多い。またアトリエを構えるアーティストも徐々にではあるが増えてきており、オープンアトリエなどの住宅地に根付いた活動も同時多発的に開催されている。
本大会ではこれまでの大田区におけるアートプロジェクトの様子を、地域のつながりという視点から俯瞰的にまとめ、大田区の芸術活動を牽引してきたゲストを迎え、環境芸術活動の未来について大会参加者とともに探ってみたい。
○企画A 講演 「地域環境から生まれるもの 過去から現在」
講演者:酒百宏一(大会実行委員長 東京工科大学教授 オオタノカケラ 代表)
大田区のまちの変遷や地域特性を含め、オオタノカケラの活動を通して見えたこと、感じたことなどをお話しします。
○企画B 講演 「大田区における近年のアートプロジェクト事例」
講演者:荻野祐子(公益財団法人 大田区文化振興協会 文化芸術振興課 主任)
大田区文化振興協会文化芸術振興課主任の荻野祐子さんをゲストにお招きして、大田区におけるこれまでのアートプロジェクトについてご紹介いただきます。
・大田区のアートプロジェクト
多摩川アートラインプロジェクト(2007~2011)、鉄工島FES(2017~2019) 、OTA アートプロジェクト マチニエヲカク(2020~) 等
・大田区、大田区文化振興協会の関連事業
大田区・空家等地域貢献活用事業、OTA アートプロジェクト等
・共同アトリエ
ART FACTORY 城南島(2014~)、HUNCH(2017~)、KOCA(2018~) 等
○企画C シンポジウム 「環境と芸術と人の関わり、大田区から未来へ」
大田区でクリエイティブに活動する5人による、芸術活動の未来に向けたシンポジウムを開催します。
<登壇者>
酒百宏一 東京工科大学教授 オオタノカケラ 代表
荻野祐子 大田区文化振興協会 文化芸術振興課 主任
田中裕人 ソシオミュゼ・デザイン株式会社 代表取締役
<司会>
小松宏誠 武蔵野美術大学 特任准教授
研究発表
口頭発表/ポスター発表/作品発表 発表申し込み、提出データの詳細については研究発表募集ページを参照
○口頭発表 12月9日(土) 10:20より 会場東京工科大学3号館10階講義室
発表者(共同研究の場合は発表筆頭者)は、口頭発表会場において発表を行い、質疑応答、討論をおこなう。
○ポスター発表 12月9日(土) 17:00より 会場東京工科大学3号館10階講義室
発表者から提出されたデータを出力したポスターを定められた場所に掲示する(印刷・掲示は大会事務局で行う)
発表者(共同研究の場合は発表筆頭者)は、各自のポスターの前に待機し、内容説明や質疑応答を適宜行う
詳細は後日、発表代表者に対してメールにてお知らせします。データ提出は大会3週間前を予定。
〇作品発表
※大会会場とは別のオリエアートギャラリーにて作品展示を行う。詳細は研究発表募集欄を参照
日程: 2023年12月5日(火)~12月15日(金) 12月10日(日)休廊
時間: 11:00 ~ 18:30(最終日16:00まで)
搬入: 12月4日(月)13:00~14:00 その後展示作業を行う
搬出: 最終日展示終了後
会場名: オリエアート・ギャラリー
