水を織る

水を織る 2020

鈴木 太朗

鈴木 太朗

TARO SUZUKI

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自然の物理現象を観察、その魅力を綿密な考察と理解から、根本的な美しさを持つ作品を生み出すメディアアーティスト。独自の発想や高度なテクノロジーに支えられ時間軸上に抽出される「物質」や「光」の動きや変化は、鑑賞者に純粋な感動やおどろきを伝える。国内外多数の国際展に参加、公共空間へのインストール、またアトリエオモヤの代表、空間演出研究所所長としてその世界を広げ、いずれも高い評価を得ている。
現在、東京藝術大学デザイン科准教授
アトリエオモヤ代表
空間演出研究所所長
環境芸術学会 副会長・理事

2003年「NHKデジスタアウォード」グランプリ、2004年「第7回文化庁メディア芸術祭」奨励賞、2005年「東京藝術大学大学院修了作品」野村賞、2008年「第42回SDA大賞」大賞。主な展覧会に2004年「鈴木太朗展・そして、舞う」(スパイラル/東京)、2007年「日本の表現力」(国立新美術館/東京)、2012年フランスシャルル・ド・ゴール空港作品常設。2020年「KYOTO STEAM」(京都市京セラ美術館/京都)。アトリエオモヤとして2009年「TOKYO FIBER’09 SENSEWARE」(イタリア、イスラエル、東京、他) 、2015年「動きのカガク展」 (21_21 DESIGN SIGHT/東京) 、空間演出研究所として2016年「TOKYO数寄フェス」 (不忍池/東京)、チーム合作として2018年「The Book in The Sea」(欧州文化首都/マルタ共和国)など。

ホームページ
http://www.suzukitaro.jp/
リサーチマップ
https://researchmap.jp/suzuki.taro/
東京藝術大学
https://design.geidai.ac.jp/about/lab/space-interpretation/

水を織る

2020京都市京セラ美術館

鈴木太朗 × 有限会社フクオカ機業
有限会社フクオカ機業の持つ西陣織製造技術によって、細いチューブを織り込み制作された 3 本のタペストリー帯状の作品の中では、亀甲文様、七宝文様、矢絣文様といった、古くから西陣の地で愛されてきた織模様が、浮かび上がっては消えていく。横糸として織り込まれた細いチューブが織物の表面に作り出す表情。チューブに色水が流れるときの緩やかな変化や、色水の生々しい質感。自然現象の美しさに関心を寄せてきたアーティストと西陣の伝統を引き継ぐ企業の創造力が融合した、新しい「西陣織」の表現。