環境芸術学会会長 高須賀 昌志 

 日頃より学会運営にご協力を頂きありがとうございます。新年度より会長の任にあたることとなりました。若輩であり、甚だ頼りない会長ではありますが、会員皆様の支えを頂きながら学会の運営に邁進していく所存でおりますのでよろしくお願い致します。
現代の日本は、東日本大震災復興、原発事故処理、都市インフラの老朽化など環境に関わる課題が山積しています。他方、それらの解決の行方に加え、東京オリンピック・パラリンピック開催に代表される、未来に向けた環境に対する様々な取り組みに対し世界は注目しています。
アートの領域では、漫画、アニメに代表される日本のサブカルチャーや、「クールジャパン」と評されるものづくりの精神などが国際的に高く評価されています。また、ビエンナーレ、トリエンナーレなどのアートイベントの隆盛は、社会におけるアートの受容の有り様の大きな変化を示しています。一方で、この間の長きにわたる不況や少子化を背景としたものか、芸術に注がれる力が大きく後退しているように感じられます。それは美術・芸術大学の志願者の急速な減少をみても明らかといえます。

このような社会状況の中で、本学会が果たし得る役割は如何なるものかということを今一度確認する必要があると考えます。環境芸術学の新たな課題を設定・検討し、社会の要請にこたえ、次代につながる解答を見出していくことが本学会の使命といえるでしょう。それには会員皆様の活発な研究活動と、それを交流する場、さらにはそれらを集約し社会に広く発信していくことが学会の大きな役割であると考えます。
微力非才の身ではございますが、環境芸術学会の発展に全力を傾注いたす所存でございます。何卒、今後とも会員皆様の一層のご支援を賜りますよう、ひとえにお願い申し上げます。