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活動報告

14回大会を終えて

大会実行委員長 八木健太郎

環境芸術学会第14回大会は、2013年10月26日(土)、27日(日)の二日間、九州で初めて、福岡県北九州市小倉北区の西日本工業大学小倉キャンパスにおいて50余名の皆様のご参加をいいただき、無事終了することができましたことをご報告致します。

開催前には台風の影響も心配されましたが、当日は秋晴れの好天のもとで開催することができました。開催に際してご尽力いただきました西日本工業大学ならびにご後援・協賛・助成・協力をいただきました企業・団体のみなさま、また大会プログラムにご参加くださいました参加者の皆様に実行委員長として改めてお礼申し上げます。


本年度の大会は一日目に総会、環境芸術学会賞授賞式、作品・パネル発表とエクスカーションを行い、二日目に研究発表とシンポジウムが行われました。

大会一日目は、総会に引き続き環境芸術学会賞の授賞式をおこないました。 本年度より毎年授与となった奨励賞の授賞式と、受賞者である高橋綾氏による講演を行いました。また、大会に先駆けて、本学会の初代会長である山口勝弘氏に新たに設置された功労賞が授与され、大会ではその披露と山口氏からのビデオメッセージを紹介しました。どこまでも作家であり続ける山口氏の姿勢に、会員それぞれが大いに刺激を受けたことと思います。 また、山口氏が参加していた前衛芸術運動である「実験工房」の初めての巡回展が北九州市立美術館分館で開催されており、出展作品の中から、映画「銀輪」を北九州市立美術館の那須孝幸氏の解説とともに上映し、その後エクスカーションとして実験工房展の見学を行いました。


大会の核となる研究発表としては、作品発表7件、パネル発表11件(うち部会発表6件)、口頭発表18件と多数の発表があり、和やかな雰囲気の中で充実した議論が繰り広げられました。今回から部会活動の発表も加わり、学会活動の多様な側面を会員相互に改めて再認識する機会となりました。


大会のメインプログラムとして開催した二日目のシンポジウムは、「環境と芸術と都市の未来」と題して、第一部の基調講演では建築家の白川直行氏、北九州市環境局環境未来都市推進室長の加茂野秀一氏のお二方をお招きしました。 お二人ともに近代化とその副作用としての公害を克服してきた北九州市の歴史を踏まえながらも、白川氏からは、今後の人口が縮減して行く社会において、目指すべき美しさとはどのようにあるべきかという問題意識にもとづいて、「無い」ことの美しさを発見し、築いていかなければならないという指針が示されました。一方、加茂野氏からは、環境未来都市である北九州市における、美しい都市環境を取り戻し、またこれからも維持していくための取り組みについて、多くの実践例が紹介されました。 第二部では、染織家で都市のアートプロジェクトや都市空間のデザインも手がけられている築城則子氏と、多くのアートプロジェクトのコンサルティングなどを手がけられてきた本学会理事で東海大学教養学部教授の池村明生氏を交えてディスカッションを行いました。


北九州での取り組みを踏まえながらも、美しい都市をつくっていく上で、環境と都市、あるいは芸術と都市が、どのように共存していくかという問題には、実は共通する部分が多く、そこにこれまでの議論や成果を共有することの意義があるのだということに改めて気付かされたディスカッションとなりました。


九州で初の開催となった今回の大会に際しまして、多くの学会員の皆様に北九州の地にお集りいただき、環境と芸術と都市の未来に関する議論を深める機会が得られたことに心から感謝いたします。 また、本大会の開催にご協力いただきました学会関係者のみなさま、大会運営を支えていただきましたスタッフのみなさまにも、この場をお借りしてお礼申し上げます。ありがとうございました。

アルバム

東海大
西日本工業大学
総会
  
環境芸術学会賞功労賞披露
 
作品発表・パネル発表
口頭発表
 
シンポジウム
 
懇親会