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活動報告


環境芸術学会第11回大会 [終了]  
テーマ: 「自然との距離感 − 環境芸術のアプローチ」
主 催: 環境芸術学会
後 援: 埼玉大学
特別協賛: シーアイ化成株式会社 株式会社トクヤマ (五十音順)
協 賛: サコス株式会社 佐藤工業株式会社 (五十音順)
大会開催日時: 2010年10月16日(土)〜17日(日)
 
第11回大会の開催にあたって
大会実行委員長 高須賀昌志
 10月16日(土)と17日(日)の両日、埼玉で環境芸術学会第11回大会を開催いたします。今年の大会テーマを「自然との距離感 − 環境芸術のアプローチ」としました。我われと共にある自然環境と能動的・受動的に作用し合う環境芸術というものに光を当て、自然に向かう創り手の様々なふるまいを注視することであらためて見えてくる、我われと“自然との距離感”について考えていきたいと思います。
 大会初日は、エキスカーションにおいて、今春にオープンしたさいたま市立『大宮盆栽美術館』を訪ね、日本文化に根差す“自然感”というものを体感したいと思います。「盆栽」は自然の植物であると同時に、人の手により作為を加えつつ、数十年以上もの長い歳月をかけてつくりあげる作品です。“自然そのものではない人為の中の自然”というものが生成されていく盆栽は、人為的な自然観をもってあらためて眺めえる“自然”であり、鉢という「小空間」の中に「壮大な景色」を見立てる東洋思想を体現した創造空間だといえます。本エキスカーションでは、大宮盆栽村の盆栽園をめぐり、盆栽の名品、盆器、水石などを楽しみながら、日本文化の源を体感していただきたいと思っております。その後のレクチャーでは、写真家の塚原琢哉氏と俳人の石寒太氏をお招きし、表現の異なる分野からの自然観をお話しいただきます。
 二日目は、これまでの口頭発表を拡充し、さながら『口頭発表大会』といった趣で、会員各位の研究成果を発表する場となることを目指します。多くの会員にこれまでの制作や研究成果を披瀝していただき、創造の場と研究の場が一体となった世界でも類をみない環境芸術学会のポテンシャルを生かし、本学会ならではの社会における位置づけを模索していきたいと思います。午後からのシンポジウムでは、日本美術史、土木計画学、宇宙環境芸術などの専門家を招き、スケールの異なるフィールドにおけるそれぞれの自然観を交え、環境芸術が内包する多様なアプローチについて考えていきたいと思います。
同時に、エキジビション≪my distance≫展では、環境芸術における様々な自然へのアプローチを、会員の作品によって表現することを企図しています。
 本学会は11年目を迎え、個々の会員が環境芸術への思索に真摯に取り組んできた成果を基盤にしながら、社会に対して責任ある発信をおこなっていく時期にきているといえるでしょう。本大会では「自然との距離感」という芸術表現における発火点ともいえるテーマを基底に置きながら、環境芸術学会の潜在している力を顕在化させ、会員個々の様々な環境芸術に対する取組みを学会全体で共有し、これからの環境芸術を展望することが出来ればと願っております。
 埼玉大会は、各会員の研究交流はもちろんのこと、エキスカーションでの『大宮盆栽美術館』、市内10軒をこえる盆栽園、今やさいたまの名所である『鉄道博物館』など様々な文化施設が堪能できます。ぜひこの機会に埼玉を満喫して頂きたいと願っております。多数のご参加を心よりお待ちしております。
大会スケジュール
大会1日目 
10月16日(土) 
(大宮/大宮盆栽美術館 → さいたま新都心/With You さいたま)
11:00 エキスカーション 大宮公園駅集合
(大宮から東武野田線2駅目 )
14:30〜 大会受付開始
(With You さいたま4階)
15:00〜16:00 総会
(With You さいたま4階 視聴覚セミナー室)
16:00〜18:00 レクチャー
(With You さいたま4階 視聴覚セミナー室)
18:30〜20:30 懇親会
(ラフレさいたま 2階 レストランサルーテ)
大会2日目
10月17日(日) 
(埼玉大学:教育学部 A棟 および 理工学部総合研究棟シアター室 他)
10:00〜 口頭発表
(教育学部 A棟)
12:00〜 休憩 + 作品発表
(コモ一号館1階ギャラリー)
13:00〜 口頭発表 パネル発表
(教育学部 A棟)
14:40〜17:00 シンポジウム
(理工学部総合研究棟シアター室)
17:00〜17:15 閉会式
(理工学部総合研究棟シアター室)
大会内容
●研究発表 研究発表スケジュール(pdf)
埼玉大学において口頭発表、パネル発表、作品発表を行います。
学会報(NO.21 5-6頁)の詳しい募集要項をご覧の上、お申し込みください。
●エキジビション《my distance》 
10月12日(火)〜17日(日) 10:00〜18:00(最終日は17:30) *休みは無しです。
埼玉大学コモ一号館ギャラリーにおいて展覧会を行います。この展覧会は、本大会のテーマである「自然との距離感」をコンセプトに環境芸術学会員が提起する「自然との距離感」を表現する作品による展覧会です。会員に対して作品募集をおこないますの学会報(NO.21)の6頁の詳しい募集要項をご覧の上、お申し込みください。
この展覧会を通して、環境芸術が抱える自然との関係性を明らかにするとともに、「自然」「距離感」をキーワードに、表現者、研究者の新たな出合いと交流の場づくりを目指します。
●会員紹介パネル展
例年実施しております会員各人1枚ずつのA3サイズのパネル展示を今年も行います。昨年まで参加されていない会員はもちろんのこと、これまでの情報内容を更新される会員についても学会報(NO.21)の7頁の要項をご覧の上、手続き下さい。
●エキスカーション
10月16日(土) 11:00〜13:30  
さいたま市立『大宮盆栽美術館』および盆栽町界隈
集合時間および場所
10月16日(土)11:00  東武野田線「大宮公園」駅改札

盆栽町は、関東大震災(1923年)で被災した東京(小石川)の、盆栽業者の移住により形成された地域で、現在も「NHK教育テレビ趣味の園芸」でおなじみの山田香織さんが営む「清香園」をはじめ、多くの盆栽園が軒を連ねています。
埼玉県の特別風致地区に指定された街並みには、道ごとに「さくら」や「もみじ」「けやき」など、樹木にちなんだ名がつけられ、豊かな緑と歴史の趣とを兼ね備えた高級住宅地の風情を漂わせています。また、町の一角には、あの手塚治虫にも影響を与えたとされる日本漫画の先駆者である北沢楽天氏(1876−1955)の邸宅跡が『市立漫画会館』として開館しており、氏の作品や遺品が展示されるなど、明治から昭和へ至る芸術文化の息吹を堪能することができます。
これらの街並や盆栽園を散策した後、さいたま市立『大宮盆栽美術館』を訪ねます。学芸員による解説を伺いながら、盆栽の魅力を体感したいと思います。
●レクチャー 
10月16日(土) 16:00〜18:00  with you さいたま(さいたま新都心)
レクチャーA  テーマ : 「日本人の暮らしの中の自然観」 
レクチャラー: 塚原琢哉(写真家)
1967年、自然と人間の融合を主題とする写真『あるひとつの世界』を発表、環境問題を考えた一連の写真を創作。その後、日常の中の自然に焦点をあて東京・下町ご生きる庶民の「植物愛」をテーマに写真集『The Garden』を発表する。
レクチャーB  テーマ : 「自然と向き合う俳句世界」 
レクチャラー: 石 寒太(俳人・俳句結社「炎環」主宰)
句集『あるき神』『愛句遠景』『炎環』『石寒太句集』その他。  俳句講座の講師多数。俳句結社『炎環』のモットーは「心語一如」であり、心と言葉を一つにして自己の俳句に結晶することにある。あらゆる職業の人が隔てなく集い社会、経済、文化などと交響しながら、俳句でしか詠えないこと、「今」という「ときめき」を17音にこめて表現する俳句集団である。
●シンポジウム  
10月17日(日)  14:40〜17:00   埼玉大学 
「自然との距離感 − 環境芸術のアプローチ」(仮題) 
パネリスト   大熊敏之 (富山大学准教授・大宮盆栽美術館館長)
            窪田陽一 (埼玉大学教授)
           逢坂卓郎 (筑波大学教授)
司   会     横川昇二 (環境芸術学会監事)
シンポジウムパネリスト紹介(大会実行委員会作成)


大熊氏(富山大学准教授・大宮盆栽美術館館長)は、西洋美術史や日本近代美術史、デザイン史などの研究に加えて「美術史の本流から排除されたもの」に注目し、近代美術史を様々な角度から見つめてきた。宮内庁三の丸尚蔵館主任研究官などの経験を生かし、現在は富山大学で教鞭をとるかたわら大宮盆栽美術館の館長でもある。人気テレビ番組「開運!なんでも鑑定団」に鑑定士としても出演している。

窪田氏(埼玉大学教授)は、土木計画学の一分野である景観工学を中心としながら、都市計画学、特に都市再開発や都市環境設計を専門としており、実態調査に基づいた実証的な研究成果を『都市再生のパラダイム』(パルコ出版)、『街路の景観設計』『水辺の景観設計』『港の景観設計』(技報堂出版)として発表してきた。また、環境保全の観点から近代土木遺産の調査及び保存再生手法の研究にも取り組んでいる。

逢坂氏(筑波大学教授)は、デジタルメディアと通信技術を基盤とした宇宙環境に於ける芸術の創造をテーマに、ISS(国際宇宙ステーション)内の宇宙空間に於けるアートやデザインの考察と実験を通して、これからの人類のあり方を問いかけている。同時に、通信技術、ロボティクス、感性工学との連携を計り、光を使用した地球規模のアートの提案をおこなっている。

三者のこれまでの研究は、環境芸術を実践し研究する私たちにとって、示唆に富んだお話が聞けるものと期待しております。とりわけ自然との関係性を考える上で三者三様の自然との関わりは、これからの社会で環境芸術が果たすべき役割を考える上で、重要なテーマが潜んでいるのではないかと思われます。また、前日のお二人のレクチャーも参考にしながら、会員相互の議論へと展開していきたいと考えています。(横川昇二)
会場のご案内
埼玉大学 
〒338-8570 さいたま市桜区下大久保255  
TEL 048-858-3142(教育学部支援室)
(新幹線利用) 
JR「東京」で、京浜東北線に乗換え「北浦和」下車。バス15分。
JR「大宮」で、埼京線に乗換え「南与野」下車。バス10分
(在来線利用) 
JR「新宿」より、埼京に乗換え「南与野」下車。バス10分。
埼玉大学
大宮盆栽美術館 
〒331-0804 さいたま市北区土呂町2-24-3 
TEL 048-780-2091
(在来線利用)
JR「大宮」で東武野田線に乗換え「大宮公園」下車 徒歩10分。
(※エキスカーションの集合はこちらの駅です)
JR「大宮」で、JR宇都宮線に乗換え「土呂」下車 徒歩5分。
大宮盆栽美術館
With You さいたま
〒330-0081 さいたま市中央区新都心2-2
with you さいたまへの地図
● ラフレさいたま 
2階「レストランサルーテ」(懇親会会場)
〒330-0081 さいたま市中央区新都心3-2 
TEL 048-600-5513(レストラン直通)
(新幹線利用)
JR「東京」で、京浜東北線に乗換え「さいたま新都心」下車。
徒歩7分。
JR「大宮」で、高崎線・宇都宮線に乗換え「さいたま新都心」
下車。徒歩7分。
参加申し込み方法
●大会出席・欠席に関わらず、学会報21号に同封されたハガキを9月1日までにご返送ください。
ハガキは総会欠席の場合の委任状も兼ねています。     
※16日(土)のエキスカーションに参加される方は、「エキスカーション参加」に必ず○をつけて下さい。

●研究発表(口頭発表・パネル発表・作品発表)およびエキジビション 《my distance》の申し込みについては、学会補会報21号5〜6頁に詳細記載。研究発表スケジュール
「研究発表募集について」のページにも詳細記載。
<大会参加費> 会員 5000円  一般・学生 無料      
<懇親会費> 5000円  参加費・懇親会費は当日、受付にて受領。   
<大会2日目昼食費>800円(お弁当+飲み物)大会参加確認ハガキにてお申込下さい。