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活動報告

第3回大会研究発表
 

2002年10月27日(日)
於: 淡路景観園芸学校

 

10月27日(日曜日) 淡路景観園芸学校

口頭発表 多目的ホール

大会3日目の最終日は会場を兵庫県立淡路景観園芸学校に移し、同校多目的ホールにおいて3件5人による口頭発表が行われた。
はじめに大森正夫氏(京都嵯峨芸術大学)から、「名所図会の風景?銀閣寺庭園における桜の意味?」が発表。現存する名勝庭園の多くは経年変化によって創建当時の姿をとどめていないが、本発表では銀閣寺庭園をとりあげ、「都名所図会」をもとに3DCGで江戸中期再建当時の庭園原形をリアルに再現した風景が紹介された。視点移動を組み込んだ風景シミュレーションの労作は会場の注目を集めた。
つぎに氏(帝京平成大学)が「スウェーデンの文化政策と環境造形」について豊富なスライド画像を用いて発表。スウェーデンにおける環境造形の1935年から戦後にわたる歴史的状況、芸術文化振興・助成に関わる政策とアーティスト達の活動、パブリックアートとして現代に受け継がれているその成果について、氏の作品を含めた多くの具体例を示しながら紹介され、今後の日本の文化政策のあり方についても示唆された。
最後に「環境芸術教育としての《見立て発想法》」と題して村上直之氏(神戸女学院大学)が(T)「オリジナリティ神話からの解放」、谷内眞之助氏(神戸芸術工科大学)が(U)「わが国の伝統的発想法における創造性」、谷貞夫氏(神戸芸術工科大学)が(V)「知の循環・見立てづくし」を合同発表。これまで日本人の伝統的思考法あるいは創造原理であると認識されながら、教育プログラムとして体系化されることのなかった「見立て発想」についてさまざまな分野の事例をデジタル・アーカイブ化したものを大画面に提示しながら、この発想技法が来るべき循環型社会における創造活動にいかに有効であるかが論じられた。まず村上氏はこの教育プログラム開発の目的と経緯を述べられ、つぎに谷内氏から「見立て発想法」の基本的技法についてそれぞれの事例が紹介され、最後に谷氏は「見立て発想」がいかに連綿と知の連鎖・循環を促して新たな創造を生みだしてきたかの系譜を示された。以上3件とも発表内容が充実しており、時間の逼迫にもかかわらず会場との活発な質疑応答がなされ、それぞれ興味を引きつける口頭発表となった。

□スライドショー 展示ロビー 

第3回大会においても、会員作品紹介のためのスライドショーが行われた。参加されたのは次の方々である。(敬称略)
相澤孝司、池田政治、小作志野、北野正治、笹谷晃生、高澤圭一、谷口文保、筒井知徳、柳楽節子、戸矢崎満男、藤本修三、領家裕隆。一人3点の作品写真で、一巡約5分のスライドショーが展示会場でエンドレスに流された。 スライドショー (PowerPoint 8.15MB)

□作品発表・パネル発表 展示ロビー

展示ホールでは14名の作品とパネルが展示され、園芸学校を訪れる一般の方々にも鑑賞された。第2回に比べ発表者の数は少なかったが、同時にグランドコンテンツアート研究部会によるアトリウムアート展(2002年1月)のパネル展示、東京芸術大学の環境系研究室による「空間・時間23人展」、賛助会員主催で会員の数名が参加した「W+ALL」展(2002年7月)からの抜粋展示などがあり、会員の様々な活動の報告の場になったことは意義があった。