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活動報告

会長挨拶 山口 勝弘(設立総会より)
 それでは環境芸術学会というものについて文字を考えてお話したいと思っておりますが、学会という名称は非常にアカテミックなものを想定する訳ですが、先程御挨拶なされました彫刻の森館長のお話にもありましたように、学会というとなにか'お城'のようなものに立て籠ってそこで自己満足に陥っている学会が多々あると思います。それに対して二の環境芸術学会というのは、本来自由に創作活動を続けてこられた方々が中心に集まったわけでありますから'お城'に立て籠るのか番苦手な人達が会員に入って頂いたのだと思います。そういう意味では会長の役割としては、お城の石垣を築くことにならないようにこの学会を風通しのいい、楽しい学会にしていきたいというのが私の願いでもあります。

そういう学会ということで考えてみますと、ます「環境芸術」という言葉、「環境」という言葉と「芸術」という言葉はすでに既成の言葉であります。二の「環境」という言葉について考えてみると、ます何を頼りにしたらよいかといいますと辞書でこざいます。それで「環境」というところをひいてみました。そうしましたら『めぐる』『囲む』『杭』という意味がこざいました。それから『地域』という『4つの方角の外の外界』という、人間からして囲んでいる物の外にある、そういうことが環境というものの定義になっております。そして、人間または生物、それと環境を通して相互作用を及ほしあう働きをするものを我々は環境と考えているわけです。「環境」は「自然環境」と「社会環境」というふうに分けて考えられるんですが、「自然環境」はわかるとして「社会環境」は人間か造り出した環境だというふうに理解すると、人工的な環境もあるし情報の環境、つまりかたちが目に見えないような人間を取り囲む外界に存在するあるいは人間が情報環境の中で生きているということでいうと社会環境の一つに入れることかできるわけです。こういうふうに環境というものか考えていければいいと思います。

実は今度お役所の方で省庁再編というので環境庁を環境省にする、つまり行政の世界ではつ格上げになっているわけてす。格上けになってとういうことをやるのかというとまた環境の内容については発表になっていませんかとりあえすは環境庁の内容を辞書でひいてみますと「自然環境の保護整備なと環境の保全に関する行政を総合的に行う機関である」とあります。ということは自然環境というものが人間にとって色々な角度から環境のあり方の上で非常に危険な危機に陥っている、ようするにそういうことでいうと公害防止とかいうもののためにつくられたお役所だということがいえるわけですが、それに対してこの学会で考えていかなければならない環境芸術とは「守リ」の方から考えていくのではなく、「攻め」ていく方から環境を考えた方が良いのではないか。ということを考えています。

再び辞書を開いてみて「環」と「境」という2つの言葉を別々に調べると「環」というのは『輪』という意味がでてきます。そういうことから、一つの繋がりであってそれはRlngというかたちをしているもので『まわり』とか『めぐる』とかいう意味が入っているとわかるのですが。そして「境」の意味をひいてみますと面白い意味かでてきました。環境というよりもやや精神的な世界とかあるいは哲学的な世界にもつながるような意味が「境」というなかにあるんだそうです。例えば、最初に辞書にでてくるのは『さかい』『くぎリ』『くぎりめ』つまリ「境をつくる」とか「区切りをつける」とかいう意味でありますが、続いて『心』『地域』というそういうものが「境」という意味になっているようです。それぞれに時間的な要素を含んだ状態とか有り様という言葉か「境」という字に含まれているわけです。つまりそこにいる場所だけでなく場所でなにかか動いている状態とか、育っていく有り様とかそういうものが「境」という言葉の意味にありそうです。

さらに次の項目を見ますと『認識作用の対象』という、人間か物をみて判断していく時の対象物が「境」という意味にはいってくるわけです。こうなるとかなり認識論に近いものの場所まで「境」の中に意味としてとらえることが出来る、さらに『高貴な認識』とか『価値判断』というものが次にでてくる。これがこの環境芸術学会にふさわしいような意味だと思っております。
仏教用語のなかに「境」という言葉につながる意味があるのですが、そこには「六境」が上けられている。六つの境とは、「色」とか「声」とか「香り」とか「味」とか「触覚の触」のように、いくつかある。これはまさに五感です。五感によって対象を認識するという意味があるのです。そして六番目は「仏法」ということが挙けられている。二の「法」というのは『理(ことわり)』とか『理屈』とかそういうことが入ってきて先の五つは人間の体から対象を感じるものですが六番目のものは『認識』とか『理解する心理』とかいうものですから、頭で考えるべきものではないかと。六つの境かまさしく環境芸術という「境」の意味に非常に役立つ言葉ではないかと思ったわけです。

環境芸術学会というのは堅苦しい学会ではなくそれぞれのメンバ皆様の感じたり考えたものを様々なメティアや技術によって表していくための学会であると考えると、意外に深いところで我々のこれからの活動に役立つのではないかということを最初にお話して挨拶にしたいと思うのですが。

本日は環境芸術学会が無享に成立したわけですから私か喋るだけではなくて今後の懇親会も含めまして皆様方と情報、考え方の交流を計りながらこの学会の風通しのいい活動を進めて行こうと思いますのでまた様々な御協力をお願いしたいと思っております。以上少し理屈ぽい話になってしまいましたが環境芸術学会の会長の挨拶として以上の話をみなさんにお聞き頂いたわけであります。

どうもありがとうこさいました。